窓ガラスに貼るタイプの特殊フィルム販売&施工を行うScopeの創業者であり、代表取締役である西澤氏に、創業して16年経った今現在の事業に対しての想いやポリシー、日々のお客様とのコミュニケーションにおいて大事にしていること、Scopeのこれからの事業ビジョンなどをインタビュー。
バットで叩いても窓ガラスを貫通しない防犯フィルムの凄さに一目惚れ。
ー Scopeを2004年1月に創業されていますが、そもそもなぜ「窓ガラスフィルム」を扱う事業を始めようと思ったのですか?
最初に窓ガラスフィルムに出会ったのは「防犯フィルム」でした。
当時、防犯フィルムはイスラエルからの輸入品で、実際に防犯フィルムが貼ってある窓ガラスをバットで叩いても貫通しないデモンストレーションを見て、「これはすごい」と一目惚れしたんです。
そして、この素晴らしい防犯フィルムを世間に広めたいと最初はA4くらいの大きさの防犯フィルムをホームセンターなどに販売していたんですが、すぐに中国製の品質の悪い商品が安く出回り始めたのが原因で売れなくなってしまいました。
しかしちょうどその頃、世間では空き巣被害の件数が急激に増えていた背景もあり、弊社に防犯フィルムを施工する依頼が次々に入り始めました。
防犯フィルムの販売をするだけではなく、優秀な職人を集めてより高品質な施工や、お客様が安心して依頼していただけるサポートまでを行う事業を始めました。
ー 窓ガラスフィルムのニーズに関してお聞きしたいのですが、どういったお悩みやご希望を持つお客様がScopeに問い合わせや施工依頼をしてくるのですか?
プライバシーに関わるお悩みを持ったお客様が多いですね。
個人のお客様だと「外から家の中を見られたくない」とか、法人のお客様であれば「個人情報が見られないように」といったお悩みを多くいただきますが、数ある目隠しフィルムの中からお客様のご希望やお悩みに応じて適切なフィルムを選定させていただき、施工させていただくことでお客様が抱える問題を解決することができています。
次に暑さや寒さに関するお悩みです。
カーテンやブラインドを閉め切ってしまうと閉鎖感が出てしまうため、「外の景色を見ながら、快適に過ごしたい」というご要望に対しては断熱フィルムでご要望を満たすことができています。
他にも、防犯用に窓を防犯ガラスに全て変えるのはあまりにコストがかかりすぎるため、同じ強度でも半分のコストで十分効果を得られる防犯フィルムを採用するケースや、「お店や会社の窓ガラスに店名や社名やサービス内容を出したいけれど、どうしてよいかわからない」というお悩みには弊社のデザインシート施工例をウェブギャラリー上で色々と見ていただき、お客様のイメージを具体化するための参考として役立てていただいています。
Scope独自の施工データと知見で十分なコミュニケーションを。
ー 窓ガラスフィルムは沢山の種類があるので、お客様からすると「どれを選べばいいかわからない」と困ってしまう場合も多いと思います。
そういった場合、お客様とどういったコミュニケーションをとって特定のフィルムに決めていくのでしょうか?
まずお客様と十分なコミュニケーションをとることで、お客様のご要望を漏らすことなくヒアリングさせていただきます。
弊社は約10,000件の独自施工データを蓄積していますので、その施工実績の統計からお客様のご要望に近いフィルム群を割り出し、人気があり品質に優れたものを数種類ご紹介して、お客様と絞り込んでいきます。
なお、弊社のフィルムに関する知見と施工データを生かし、フィルム群のご提案時にそれぞれのフィルムのメリットやデメリットをちゃんとお伝えしています。
これは、一方的なコミュニケーションではお客様に不安を抱かせてしまいますし、お客様に納得と安心して施工のご依頼をいただきたいからです。
最高のパフォーマンスを発揮するための、施工に関するScopeアルゴリズム。
ー 実際にお客様から相談をいただく時、施工をする際に、Scopeさんが気をつけている事などあれば教えてください。
窓ガラスフィルムを施工するお客様の99%は、初めて窓ガラスフィルムを導入する方々です。お客様が事前に窓ガラスフィルムに関してある程度インターネットで詳しい情報を得ることができても、お客様が具体的にイメージするのはなかなか難しいです。
したがって、まずはお客様に安心していただくために、窓ガラスフィルムを導入する際のリスクや施工価格などをちゃんとお伝えします。
とはいえ、窓ガラスフィルムの施工は住居の一部を壊したり手を入れて造る一般の建築工事と違い、例えば施工後にキャンセルまたは使用を中止いただいても窓ガラスフィルムを剥がして綺麗に元通りにできるので、割と早く安心していただけます。
ー 「窓ガラスフィルム」の販売&施工については他にも競合他社がいると思いますが、他社に負けないScopeの強みとかこだわっている事ってありますか?
率直に言ってデータと経験の量です。
窓ガラスフィルム業界は建築業界に属します。その構図も建築業界さながらで、大手の窓ガラスフィルム会社は大きな建築工事を請け負うことが多いです。
当社は大きなビル1棟の施工を請け負うことはありませんが、中小規模の施工であれば例え小窓一枚でも必ず請け負います。
弊社は創業以来約10,000件の施工実績データがあるため、常に膨大なデータの中から最新の需要と最適な施工シュミレーションができます。
また、作業スタッフも日々これだけの数の初めての現場で作業するので、施工に関するリスクのアルゴリズムが構築されていき、常に最高のパフォーマンスを発揮するための最適化ができるんです。これが当社の最大の強みですね。
窓ガラスフィルムをより多くの人に、より詳しく知ってもらうために。
ー 創業から15年経ちましたが、窓ガラスフィルムに関係したニーズの変化や社会状況の変化など、創業当時と現在とで変化がありましたか?
またScopeさん側での意識や取り組みの変化などもありましたら教えてください。
来年の1月で創業16年目に入りますが、お客様のニーズそのものは変わっていいないと思います。昔も今も、安全安心のため以上にプライバシーに関するニーズの方が比率的に多いです。
変わったのは住環境の変化ですね。
地球温暖化の影響で政府も住宅の断熱関連の施工に助成金を出すようになり、徐々に窓フィルムの認知度が増えると同時に、スマートフォンによる情報のインフラが整ってきたことで、窓ガラスフィルムの認知度が上がり、フィルム利用者の数も増えています。
それに並行して、「窓ガラスフィルムとはどんなものか?」「どんな効果があり、どのような住居に関する悩みを改善できるのか?」など素朴な疑問に応じるため、当社ではなるべく多くの情報開示し、公式サイトではより詳しい情報をカジュアルな形で掲載していますし、YouTUBEなどで貼り方や実験の動画なども掲載しています。
ITテクノロジーで、窓ガラスフィルムをより楽しく選んでもらえたら。
ー 現状、課題だなと思う点は何かありますか?
人材の不足と施工エリアですかね。多くの会社が抱えている問題だと認識していますが、やはり窓ガラスフィルムを施工できる技術者を早く育てる必要があります。
現状はご依頼いただいてから通常で1週間~10日後の施工となっていますが、お客様のご依頼から1週間以内に施工の実施対応ができるような体制を整えたいと思っています。
また施工エリアについても、現在は東京・三鷹と千葉・船橋の2拠点で関東地方をカバーしていますが、関西方面からのお問い合わせが多い状況なので、可能な限り早く西日本へも進出する必要性を感じています。
ー 今後、Scopeとして「こういうことをやっていきたい」みたいな希望や目標はありますか?
ITテクノロジーを積極的に取り入れたサービスを提供していきたいと思っています。
当社は窓ガラスフィルムを自社で製造することはできませんが、施工や包括的なサポートいうサービス面をメインで多岐に取り組んでいきたいと考えています。
例えば、ARの機能を利用して、お客様が窓にスマホカメラを向けたら色々なフィルムを画面上で着せ替え出来るような機能を持つアプリケーションの開発を模索しています。
技術面では何とか可能らしいんですが、開発コストがとても現実的でない金額だったので、一旦このプロジェクトは保留することにしましたが、諦めてはいません。やはり「目隠しフィルム」などの場合、事前にお客様がスマートフォンを使ってどんな見栄えになるかご自宅でシミュレーションできた方が安心できますし、楽しいでしょうし。
いずれにしても、弊社の強みでもある膨大な施工実績のデータと知見を最大限に駆使して、より一層窓ガラスフィルムの利便性を広めていきたいと日々考えています。
マイホームの新築やリフォームの際に窓ガラスフィルムを貼っておけば、UVカットで新しい家具や内装の日焼けを防ぎ、15年~20年程度は地震等でガラスが割れても周辺に飛び散らないので安心して新生活をスタートしていただけます。
さらに、全ての窓に窓ガラスフィルムを貼る場合、Scopeボリュームディスカウントでかなりお得です。
フィルムサンプルを無料でお配りしております。
上記お問い合わせより郵送リクエストください。